【ニュースがわかる2024年7月号】巻頭特集は「沸騰」する地球の未来

「こどもの日」と「端午の節句」は何が違う?

5月5日は「こどもの日」。この日は日本の法律で定められている「国民の祝日」の一つで、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する日」です。“男の子をお祝いする日”というイメージがありますが、こどもの日には性別の区別はありません。
でも、同じ5月5日に、五月人形やこいのぼりを飾り、ちまきを食べたりして、男の子の成長を祝うのはなぜなのでしょう。

 実は5月5日は、「端午の節句(たんごのせっく)」という、男の子の成長を願う伝統的な行事の日でもあります。端午の節句は、遠い昔に中国から伝わった行事で、はじめのころは、災いが起こらず病気にならないようにという願いを込めて行われていました。

 昔は「災いや病気は魔物のしわざ」だと考えられ、魔物を追い払う効果があると信じられていた菖蒲(しょうぶ)という植物や、薬草のよもぎを軒先につるしたり、菖蒲をお風呂に入れて入浴したりしていました。

 端午の節句に使われる「菖蒲」は、「勝負」や武道を重んじるという意味の「尚武」という言葉と同じ、「しょうぶ」という読みです。そのため端午の節句は、長い年月の中で、次第に男の子の成長と関連づけられるようになっていったと言われています。江戸時代には、鎧(よろい)や兜(かぶと)を飾って、武家の跡取りとなる男の子が無事に成長していくことを祈る大切な行事として定着していきました。

 端午の節句である5月5日が「こどもの日」になったのは、1948(昭和23)年のことです。同じ日に制定されていますが、「こどもの日」すべての子どもの幸せを願って定められた祝日「端午の節句」男の子の健やかな成長を願う行事という違いがあるのです。

 どちらにしても主役は子ども。昔から続いている風習の意味を知って、親子一緒に楽しくお祝いしましょう。(編集部)