世界の人たちと生きる これからの日本【月刊ニュースがわかる11月号】

派閥とは  

新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。

 自民党派閥の「裏金事件」で、麻生派を除く5派閥が解散を決めた。1994年の政治改革で派閥の役割をそぐ、小選挙区制などの仕組みが導入されて以降、初めての大規模な派閥解散といえ、今後の推移が注目される。

 派閥は政策や利害で集まった国会議員の党内集団だ。所属すると派閥で集めた政治資金の分配が得られるほか、選挙の支援や政府・党人事での優遇を見込める。また、所属が長いほど発言力が増し、領袖(リーダー)らは派閥の「数の力」を武器に党総裁選挙に臨める。派閥はこうした所属のメリットから続いてきた。

 一方で政策より勢力争いになりがちで、資金力で競い合う金権政治や、派閥の幹部同士の談合で物事が決まる密室政治が批判されてきた。自民党はリクルート事件(1988年発覚)の翌年に「政治改革大綱」を発表し、政治資金の透明化や政治パーティーの規制、派閥解消などを掲げた。しかし、いずれも実現せず、今回の裏金事件につながった。

        「2025年版ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)」より

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ニュース検定とは?

 「ニュース検定」は1級~5級まで6段階あります。1・2・準2級は大学生・一般が主な対象ですが、もちろん中高生でも受検できます。

 『ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)』は、「脱炭素社会への道のり」「社会保障のこれから」「平和な世界どうやって」など27のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。

 検定の出題は、50分で各級45問。1級は四肢択一(選択肢から一つを選ぶ方式)と記述で、2・準2級はすべて四肢択一。2~5級の検定問題の約6割は、公式テキスト・問題集から出題されます。

次回の検定はいつなの?

 「ニュース検定」で次回の検定日や、お近くの試験会場などご覧いただけます。 

ニュース検定の問題に挑戦してみよう!

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