新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。
国民の意見を政治にどう反映させるのか。民主主義の土台となる選挙制度をめぐる試行錯誤が重ねられてきたが、「ベスト」な制度は見いだせていない。
大選挙区制は、代表者を広い地域の1選挙区から2人以上(多い場合は10人以上) 選出する制度だ。小政党も議席を得やすいが、有権者と候補者の結びつきが希薄になるほか、小政党の分立で政治の不安定化を招きやすい。
中選挙区制は、日本が戦後、長く採用してきた制度で、都道府県ごとに数区に分け1 選挙区から2人以上(おおむね3~5人)選ぶ。ただ、同一選挙区から同じ政党の候補者が出ることも多く、政党の内部抗争を生みやすい。政党内の派閥が候補者の調整に乗り出すことも多く、有権者や政策論議は置き去りになる弊害が指摘されてきた。
こうした欠点を補うため、1994年に公職選挙法が改正され、1996年の衆議院議員選挙から小選挙区比例代表並立制が導入された。小さな選挙区から1人を選ぶ小選挙区制と各政党の得票数に比例して議席を配分する比例代表制を組み合わせた仕組みだ。政権交代が起こりやすい2大政党制を目指す改革でもあったが、一時期を除いて自民党中心の連立政権が続き、多数の野党が分立たままだ。
「2025年版ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)」より
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ニュース検定とは?
「ニュース検定」は1級~5級まで6段階あります。1・2・準2級は大学生・一般が主な対象ですが、もちろん中高生でも受検できます。
『ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)』は、「脱炭素社会への道のり」「社会保障のこれから」「平和な世界どうやって」など27のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。
検定の出題は、50分で各級45問。1級は四肢択一(選択肢から一つを選ぶ方式)と記述で、2・準2級はすべて四肢択一。2~5級の検定問題の約6割は、公式テキスト・問題集から出題されます。
次回の検定はいつなの?
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