10代のうちに強くする! 骨のチカラ【月刊ニュースがわかる5月号】

GXとは 「ニュース検定」がわかりやすく解説

新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。

 脱炭素社会への移行を進めるため、政府が2023年に策定した「GX(グリーントランスフォーメーション*)実現に向けた基本方針」に基づき、二つの法律が2023年に成立した。一つ目は、原発の運転期間の延長可能にすることなどを盛り込んだ「GX脱炭素電源法」だ。

 福島第1原発事故後、原発の運転期間は「原則40年」で、「原子力規制委員会が認めれば、1回に限り最長20年延長できる」と法律で定められた。

 しかし、このままでは運転可能な原発がどんどん減ってしまうことから、ルールの大枠は維持したうえで、安全審査などに伴う停止期間を運転期間から除くこととした。既存原発を可能な限り使い続ける狙いがある。

 二つ目は、脱炭素に向けた民間投資を拡大するための「GX推進法」だ。例えば、二酸化炭素に値段を付け、排出量に応じて企業に負担を求める「カーボンプライシング」の本格化を明記している。各企業に二酸化炭素排出量の上限を割り当て、排出量が上限を超えた企業は他社から排出枠を買う「排出量取引」も一例で、既に有志企業によるテスト運用が始まっている。

グリーントランスフォーメーションとは……英語で環境に優しいことを意味する「Green」と、変化を意味する「Transformation」(Xと表記)を組み合わせた造語。脱炭素社会の実現に向けた経済社会システムの変革や活動を指す。

「2025年版ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)」より

 **毎週水曜日、金曜日に配信予定**


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ニュース検定とは?

 「ニュース検定」は1級~5級まで6段階あります。1・2・準2級は大学生・一般が主な対象ですが、もちろん中高生でも受検できます。

 『ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)』は、「脱炭素社会への道のり」「社会保障のこれから」「平和な世界どうやって」など27のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。

 検定の出題は、50分で各級45問。1級は四肢択一(選択肢から一つを選ぶ方式)と記述で、2・準2級はすべて四肢択一。2~5級の検定問題の約6割は、公式テキスト・問題集から出題されます。

次回の検定はいつなの?

 「ニュース検定」で次回の検定日や、お近くの試験会場などご覧いただけます。 

ニュース検定の問題に挑戦してみよう!

公式サイトで模擬問題や過去問題を公開しています。力試しをしてみましょう。

https://www.newskentei.jp/question.php