【ニュースがわかる2025年1月号】楽しくあけよう パッケージ

不安やストレスから解放される「金融投資のウマイやり方」

人を変えるのも、未来を変えるのも、日々の小さな習慣の力です。お金を稼ぐ力や、お金を遣う力も、日ごろの習慣によって養われるもの。毎日の小さな習慣で自分を整え、磨いていくことがお金の不安をなくし、今を楽しむことにつながります。この記事では、有川真由美氏のベストセラー書籍『お金の不安がなくなる小さな習慣』から、お金への安心感を得るために、今日から実践してほしい習慣をご紹介します。

 投資の基本は「楽しめる範囲で」

「老後が不安だから、イデコを始めた」「貯金では利息が付かないから、スマホで投資信託をしている」なんて声が若い人からも聞こえてくるようになりました。

 投資をやりたがらない人のほとんどは「元本割れするリスクが高い」「むずかしそう」「やるのが面倒」など、”食わず嫌い”の状態。なれるとだれにでもできるので、あまり手間のかからないものから、一度は試してみることをおすすめします。

 私が投資をする基本は、「楽しめる範囲で」というもの。節約も、仕事も、投資も、楽しくないとストレスになり、継続できないでしょう。

「お金がふえるか」という点だけに目を向けると、株や為替の上下をチェックするたびに心が疲弊して本末転倒。お金以上のリスクがあるのです。

  投資先は「分散」しておく

 金融投資には、株式投資、投資信託、債券投資、外貨預金、運用型保険・年金、不動産投資、金投資など種類が多くあります。自分が興味があって、やりやすいものをいくつかに分散してやるといいでしょう。

 たとえば、毎月3万円、貯蓄に回せそうなら、「定期預金」「投資信託」「金投資」など1万円ずつ振り分けるのです。ひとつに集中すると、値が下がったときのリスクが大きい。分散すると、ほかで値が上がることもあり、リスクが軽減されます。

 それぞれのふえ方の比較もできるので、景気の動向、金利や為替の動きなど経済を学ぶ効果もあります。また、最初から大きなもうけを期待しないこと。仕組みが分からないものには手を出さないこと。長期的に構えて一喜一憂しないこと。楽しむヒケツ。

 昨今は物価上昇で、預けるだけの貯金では実質的な価値が目減りしていくリスクもあります。「お金に働いてもらう」という発想、大切なお金を生かすための知識や判断力”金融リテラシー”は最低限、身につけておく必要があるのです。

有川 真由美(ありかわ・まゆみ)
作家、写真家。鹿児島県姶良市出身。化粧品会社事務、塾講師、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリー情報誌編集者など、多くの職業経験を生かして、働く女性へのアドバイスをまとめた書籍を刊行。約50カ国を旅し、旅エッセイも手掛ける。著書はベストセラー「感情の整理ができる女(ひと)は、うまくいく」「30 歳から伸びる女(ひと)、30歳で止まる女(ひと)」「仕事ができて、なぜかうまくいく人の習慣」(PHP研究所)他、「感情に振りまわされない ― 働く女(ひと)のお金のルール」(きずな出版)、「好かれる女性リーダーになるための五十条」(集英社)など多数。

お金の不安がなくなる小さな習慣

この本は財テクや仕事術、節約術が書いてある本ではありません。
「お金の不安をなくし、安心して生きていくためにはどうすればいいか?」ということだけにフォーカスして、賢いお金の「遣い方」「稼ぎ方」「貯め方(活用の仕方)」「人とのつき合い方」「時間の使い方」「暮らし方」「考え方」の習慣が書いてあります。
もし、あなたがこの本にある習慣をひとつでも実行すると、いつもより少しばかり心とお財布に余裕が出てくることでしょう。