新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。
A国がB国に対して温室効果ガスの排出削減につながる資金や技術を支援し、B国で温室効果ガス排出量が減った場合、 この削減分を「排出権(クレジット)」と認定し、「A国で減らした」とみなせる仕組みが「市場メカニズム」だ。排出権は他国に売ることもできる。ただ、両国がともに削減量を計上すれば 二重計上となり、実際より数字上の排出量が減ったようにみえてしまうなどの課題があった。
この仕組みは京都議定書にもあったが、パリ協定の下では詳細な実施ルールに合意できず、COP26で初めて採択された。二重計上を防ぐルールや、パリ協定開始前の2013年以降の排出権も使ってよいことなどで各国が合意した。削減余地の大きい途上国で優先的に対策が進むことが期待され、2024年以降本格的に稼働する見込みだ。また、国同士に限らず、国内の企業間などにも同様の仕組みが広がっている。
(「2024年版ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)」より)
次回は8月2日に配信予定です。
書影をクリックすると本の通販サイト「Amazon」のサイトにジャンプします
ニュース検定とは?
「ニュース検定」は1級~5級まで6段階あります。1・2・準2級は大学生・一般が主な対象ですが、もちろん中高生でも受検できます。
『ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)』は、「脱炭素社会への道のり」「社会保障のこれから」「平和な世界どうやって」など27のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。
検定の出題は、50分で各級45問。1級は四肢択一(選択肢から一つを選ぶ方式)と記述で、2・準2級はすべて四肢択一。2~5級の検定問題の約6割は、公式テキスト・問題集から出題されます。
次回の検定はいつなの?
「ニュース検定」で次回の検定日や、お近くの試験会場などご覧いただけます。
ニュース検定の問題に挑戦してみよう!
公式サイトで模擬問題や過去問題を公開しています。力試しをしてみましょう。