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【ニュースがわかる2024年5月号】巻頭特集は10代のための地政学入門

ニュースっておもしろい!学び深発見 「過去を知り、未来に備える」

本誌巻頭特集では、100年前の関東大震災について、さらに地震大国・日本で生きていくための備えについて学びましたね。ここでは未来への心構えについてトーウ先生と一緒に考えてみましょう。

Cさん:うちの近くにあったすてきな洋館レストラン、最近、取り壊されちゃった。耐震工事にお金がかかりすぎるんだって。古い建物も地震対策も、どちらも大切にできたらいいのにね

Bさん:そうだね。だけど、「今後30年以内に70~80%の確率で発生」っていう大地震がいくつもあるんでしょ。バッチリ耐震改修しておかないと危ないんじゃないかな

Aさん:70%ってすごく高いよね!! 天気予報だったら降水確率40%でも、カサを持っていこうかなってなるもん。地震の場合は「いつかは100%発生」ってことになるのかな?

トーウ先生:大きな地震、いつ起こるか心配だよね。先生も知りたいけど、今の科学では「いつ」は明確には予測できないみたいだね。いつどこで起きても不思議ではないからこそ、防災の基本を知り、やるべきことを身に付けておけるといいよね。その土地に合わせた備えをするためにも、そこがどんな場所か、知ることも大事。みんなは過去に起きた自然災害について何か知ってる?

Cさん:昔、多摩川の堤防が台風で決壊した時の話をおばあちゃんに聞いたことがある。9月1日のことだって。関東大震災と同じだね。

大雨の時は川には絶対近付くなって言われてる

僕がお父さんからよく聞くのは東日本大震災かな。その日は会社から5時間かけて歩いて帰ったんだって。それ以来、いつも歩きやすい靴で出勤するようになったって

Bさん:うちのマンションはしばらくエレベーターが使えなかったんだって。だから、家族みんなで時々、「エレベーターを使わない日」を決めて階段を上り下りするようにしてるよ

トーウ先生からのひとこと:身近な人の話は印象に残るよね。過去の災害を知るには、国土地理院のサイトも役に立つよ。自然災害伝承碑が地図上に表示されるんだ。歴史から学び、未来に備える。基本を知り、応用力をつける。いつもの学びと災害対策は似ているね。乗り物やエレベーターに頼らない日を作ったり、普段から歩く習慣をつけたりするのもとてもいいことだと思うよ

協力:日能研、イラスト:しばざきとしえ