2023年大河ドラマの主人公、徳川家康。
戦国時代を生い抜いて江戸幕府を開き、その後265年も続く天下泰平の世を築いた偉人の生涯を、イラストや図解、マンガを交えてわかりやすく紹介する「徳川家康がわかる」(毎日新聞出版)が発売中です。
今回は本書の中から家康公が残した名言をご紹介します。
人の一生は重荷を負うて
遠き道を行くがごとし
急ぐべからず
「東照公御遺訓」より
【意味】
「人生は長く苦しいことが多いので、しんぼう強く努力を重ねて進むべきだ」という意味です。家康が亡くなってからつくられた言葉とも言われていますが、人質時代が長く、苦労しながら天下を統一した家康の生き方に通じる教えですね。
我が宝は
「名将言行録」より
我のために
命を投げ出す
家臣なり
【意味】
豊臣秀吉に「おまえの宝はなんだ?」と聞かれた時の家康の答えです。ほかの大名は自分が持っている宝物について話しましたが、家康は「私は田舎者なので珍しい宝はありません。しかし私のために命を惜しまないものが500騎ほどおります。これこそ私の一番の宝です」と答えました。家臣を大切にしていたのですね。
本書は、幼少期から晩年まで、家康の苦悩や決断、成し遂げたことなどを、歴史の流れとともに理解することができる一冊。いまの時代になじみのない語句をできるだけわかりやすく言い換え、用語解説や具体的なエピソードを盛り込んでいるので、楽しく読み進めることができます。
紹介した本はコチラ
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Newsがわかる特別編 徳川家康がわかる
出版社:毎日新聞出版 定価:700円
本書の目次
NEWS 2023年の大河ドラマは徳川家康が主人公!
徳川家康 天下人への歩み
Ⅰ 耐え忍んだ半生
・長かった人質時代
・今川家からの独立
・戦と悲劇…試練の時
・家康を支えた人々① ~命がけで使えた家臣~
・5カ国大名から悲願の天下人へ
・転機分け目の戦い「関ケ原の戦い」
・徳川家康 ゆかりの場所
Ⅱ大都市・江戸をつくる
・水をいかした都市づくり
・湿地を埋め立て 江戸を広げる
・日本橋を起点に五街道を整備
・建設ラッシュで大名、大忙し‼
・江戸の町をのぞいてみよう!
・お金のしくみも全国統一
・江戸時代より前は お金は統一されていなかった?
・幕府の財政を支えた鉱山
・知ってる? “金”のひみつ
Ⅲ争いのない世を願って
・大御所政治はじまる
・天下統一の総仕上げ「大坂の陣」
・家康を支えた人々② ~江戸の町づくりに活躍したメンバー~
・学校では習わない!? 家康こぼれ話
・マンガ ブラ家康~ぶらり家康ぶらぶら伝説~
・巻末資料 徳川家康略年表
・家康公のことばに学ぼう
・家康とその時代がもとわかるスポットへ