携帯電話の番号、いつか足りなくなるのでは?

 今、日本でどれだけ携帯電話が使われているか知っていますか? 2022年3月末の日本の携帯電話の契約数は、2億292万契約(※1)です。日本の総人口が1億2526万人なので(※2)、1人1.6台も携帯電話を持っている計算になります。

 もちろん、実際には1人で数台契約している人もいるので、国民全員がこの台数を持っているわけではありませんが、携帯電話の契約は年々増え続けています。携帯電話の契約数が増え続けると、いつか電話番号が足りなくなるのではないでしょうか?

 日本の電話番号を管理しているのは、総務省(そうむしょう)という国の役所です。電話番号には限りがあるため、総務省が電話の種類ごとに番号をどう使い分けるか計画し、固定電話や携帯電話のサービスを提供している会社(電気通信事業者)ごとに、使える番号を割り当てています。携帯電話の場合、いまは「090」「080」「070」から始まる11けたの番号が使われていますが、このあとに続く3けたの番号を総務省が携帯電話会社に割り当て、最後の5けたの番号は、携帯電話会社が利用者(お客)に割り振っています。

 もともと、日本で最初の携帯電話ともいえる自動車電話サービスが始まったのは1979年。この時は「030」で始まる10けたの番号でした。その後、最初の3けたは「080」や「010」「020」「040」など、さまざまな番号が使われるようになります。しかし携帯電話を持つ人が増えて番号が足りなくなったため、1999年に10けたから11けたに増やし、「090」で始まる番号を携帯電話専用の番号にしました。それでも携帯電話の利用者が増え続けたため、2002年に「080」、2013年に「070」が携帯電話番号に追加されるようになったのです。

 携帯電話の「090」「080」「070」から始まる11けたの番号は、全部で2億7,000万番も用意していましたが、実は2018年の時点ですでに90.4%の番号は携帯電話会社に割り当て終わっていて(※3)、使える番号は残りわずか。2022年3月には契約数が2億292万契約に達したので、いずれ「060」で始まる番号が追加される日が来るでしょう。国際的なルールにより電話番号のけた数には制約があるので、通話に使う日本国内の携帯電話番号が11けた以上に長くなることはありません。(編集部)

※1:総務省 令和3年度第4四半期(3月末)電気通信サービスの契約数およびシェアに関する四半期データ
※2:総務省統計局 人口推計 2022年(令和4年)3月1日現在(概算値)
※3:総務省資料「主な電気通信番号の指定及び仕様の状況」2018年3月末時点