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線状降水帯って? 「ニュース検定」がわかりやすく解説

新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。

 大量の土砂や石が川の水と一緒に山の斜面を流れ下る(土石流)、氾濫した川の濁流が周辺の住宅をのみ込む――こうした豪雨災害が毎年起きています。2021年7月には静岡県熱海市で土石流が起き、27人が死亡・行方不明となりました。8月には各地で大雨が降り、福岡など4県に大雨特別警報が出ました。

 大雨を降らせる代表例は台風ですが、近年は線状降水帯による大雨も目立ちます。200人以上が犠牲になった西日本豪雨(2018年)もその一例です。

 気象庁は2021年6月、線状降水帯の発生を速度につかむ新技術を使い、災害の危険性が高い時は警戒を呼びかける速報を始めました。
(『2022年度版ニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)』より)

*線状降水帯とは……積乱雲が連なることで発生する。一つの積乱雲だけであれば、30分から1時間程度の雨で、雨量は数十ミリで終わる。しかし、積乱雲が風上側で次々と発生して列になると、同じ場所で非常に激しい雨が数時間にわたって降り続き、雨量が100~数百ミリにもなる集中豪雨に。2014年8月に広島で線状降水帯による大雨で大規模な土砂災害が起きたのをきっかけに、防災上注視すべき現象だという意識が一般にも広まった。(「ニュースがわかる」2022年1月号「空が教える!天気の力」より)

*気象庁が「線状降水帯」の発生を気象庁が半日前に予測し、情報提供する新たな取り組みを2022年6月から一部地域を対象に始めます。(ニュースがわかる」編集部、2022年5月追記)

次回は6月4日に配信予定です。


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ニュース検定とは?

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 「ニュース時事能力検定試験」(略称、ニュース検定)は、ニュースを読み解く力を多くの人に身につけてほしいと、日本ニュース時事能力検定協会(養老孟司・名誉会長)や毎日教育総合研究所、各地の新聞社が共催して、年4回実施しています。 
 1級~5級まで6段階ありますが、4級は主に中学生以上、3級は中高校生以上が対象です。3・4級対応の『公式テキスト&問題集「時事力」基礎編』は、「これからのエネルギー」「社会保障のこれから」「核兵器と向き合う世界」など21のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。また、「時事力Basic」でそもそもの基礎知識を身につけることができます。 

 4級と3級の検定問題は四つの選択肢から一つを選ぶマークシート方式。各45問の約6割はこの本から出題されます。 

次回の検定はいつなの?

 「ニュース検定」で次回の検定日や、お近くの試験会場などご覧いただけます。