石破茂首相(当時)は10月10日、戦後80年に当たって第二次世界大戦に関する所感(心に感じたことや感想)を発表しました。(「Newsがわかる2025年12月号」より)
過去のできごとの理解や評価はこれまでの内閣の立場を引き継ぐとしたうえで、戦争に突き進んだ経緯を検証し、今の時代への教訓として「現在の文民統制の制度を正しく理解し、適切に運用していく不断の努力が必要だ」と訴えました。
歴史に学ぶ大切さを強調し、他の人の主張にも素直に耳を傾ける広い心を持った本来のリベラリズム、健全で強い民主主義が何よりも大切だと指摘。「二度とあのような惨禍を繰り返すことのないよう、能う限りの努力をしていく」と決意を表明しました。
石破さんは所感で、日本とアメリカが開戦する前に若手官僚らが、日本は必ず負けると予測したことや、日本と中国の戦争を批判する「反軍演説」を行った斎藤隆夫衆議院議員(当時)が議会から除名になったことに触れました。さらに、2022年7月の安倍晋三元首相銃撃事件について、暴力で政治を踏みにじることや、自由な言論を脅かす差別的な言葉は決して認められないとしました。
「戦後80年所感」を記者会見で発表する石破茂首相(当時)=首相官邸で10月10日(代表撮影)
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石破前首相 戦後80年の所感発表
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