スマートフォンを使う目安を「1日2時間以内」などとする条例が9月22日、愛知県豊明市議会で可決、成立し、10月1日に施行(法律や条例の効力が発生すること)されました。(「Newsがわかる2025年12月号」より)
条例は約6万8000人の全市民を対象に、仕事や学習以外の時間でスマホやタブレット端末を使う目安を「1日2時間以内」とし、使う時間帯の目安を小学生以下は午後9時まで、中学生以上(18歳未満)は午後10時までと規定しています。
違反した人に対する罰は決められていません。全市民を対象に、スマホの利用時間の目安などを定めた条例は全国で初めてです。
市は「行き過ぎたスマホ使用が生活や健康に悪影響を及ぼし、家庭内の対話を減らしている」などとして市議会に提案していました。これに対し一部の市民から、「家庭の問題に行政が踏み込むのはおかしい」「自由を奪う権利があるのか」などと批判の声が上がっていました。
市は10月1日、小中学生向けに「自分の睡眠時間や健康に気をつけ、家族とも話し合ってスマホなどを使う時間を考えましょう」などとするメッセージをメールで送りました。

スマートフォンなどの使用時間の目安を1日2時間以内などと定めた条例を採決する愛知県豊明市議会=9月22日、共同
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