中東情勢が大きく動きました。アメリカのトランプ大統領は6月21日、アメリカ軍がイランの核施設を空爆したと発表しました。(「Newsがわかる2025年8月号」より)
イスラエルとイランの交戦が激しくなる中、イスラエルの後ろ盾であるアメリカが軍事介入した格好です。トランプさんは同日夜、「目的はイランの核(ウラン)濃縮能力の破壊や、テロ支援国家による核の脅威にストップをかけることだった」などと演説しました。
空爆したのはイラン中部のナタンツなど3カ所の核施設で、地下貫通弾「バンカーバスター」を14発使用したとしています。イランは6月23日、仕返しとしてカタールにあるアメリカ軍基地を弾道ミサイルで攻撃しました。その直後、イスラエルとイランはそれぞれ停戦に合意する意向を明らかにしました。
イスラエルとイランは6月13日、イスラエルがイラン国内の核施設などを攻撃し、イランの軍幹部ら少なくとも20人以上を殺害してから激しく交戦。「イランが核兵器を開発している」と主張するイスラエルのネタニヤフ首相は、アメリカに軍事介入を求めていました。


イスラエルの攻撃後に炎と煙が上がる石油貯蔵施設=イランの首都テヘランで6月15日、ゲッティ/共同
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