2月26日午後1時ごろ、岩手県大船渡市の山林が燃えていると119番がありました。火災は強風の影響もあって燃え広がり、地元消防だけでなく他の都道県の消防も加わり、自衛隊が大型ヘリコプターによる散水を繰り返しました。(「Newsがわかる2025年5月号」より)
3月5日に発生以降初めてまとまった雨が降り、火の勢いは弱まりました。同月9日に延焼の危険性がなくなり、火災発生から12日目にして火はほぼ消し止められました。大船渡市は3月10日、すべての避難指示を解除しました。
焼失面積は発生当日に600ヘクタール超でしたが、最終的に市の面積の9%にあたる約2900ヘクタールが焼けました。平成以降の国内の林野火災では、1992年に起きた北海道釧路市での1030ヘクタールを超えて最大となり、避難指示の対象は約4500人に上りました。この火災で1人が亡くなり、建物210棟に被害が出ました。
3月10日に記者会見した渕上清市長は「生活や住まいの再生はこれまでの枠を超えた支援が必要。被災された方の事業意欲、焼失した家屋の再建に向け意欲が失われないよう支えたい」と述べました。

山林火災が起きた岩手県大船渡市付近=2月26日、毎日新聞社機「希望」から

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