埼玉県八潮市の県道で1月28日午前9時50分ごろ、中央一丁目交差点の中央付近が落ち込んで穴ができ、トラック1台が転落して運転手とみられる男性(74)が安否不明になりました。(「Newsがわかる2025年4月号」より)
穴は楕円形で長径(直角に交わる軸の長い方)約9メートル、短径(同じく短い方)約5メートル、深さ約5メートル。1月29日にトラックの荷台部分が引き上げられましたが、その作業中に新たな陥没(落ち込み)が発生し、二つの穴がつながって徐々に拡大しました。
消防によると1月30日正午時点の穴の大きさは長径約40メートル、深さ約15メートル。県は、地下約10メートルにある下水道管が腐食して壊れ、土砂が流れ込んで地中に空洞ができて陥没した可能性があるとしています。周辺12市町の約120万人に下水の使用や洗濯、風呂の利用を控えるよう呼びかけました。
県は2月11日、トラックの運転席部分が陥没現場から約30メートル下流の下水道管内にあると特定したことを明らかにしました。安否不明の男性がいる可能性がある運転席近くを掘り始めましたが、工事が完了するまでに約3カ月かかる見通しです。


転落したトラックの運転手の救助作業が続く、陥没事故現場=2月6日 埼玉県八潮市で毎日新聞社ヘリから
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