本誌巻頭特集では、骨の役割や仕組み、骨を強くするためのエクササイズについて学びましたね。ここでは成長期の体づくりについてシーマ先生と一緒に考えてみましょう。


Bさん:今、読んでる自転車のマンガがすご~く面白くて、毎日自転車に乗っているんだ。このまま練習を続けたら、ロードレースの選手になれるかな
Aさん:それはいいね! ただツール・ド・フランスの選手は、自転車に乗り過ぎて骨がもろくなっちゃったって聞いたから、君も骨折しないように気をつけてね


Cさん:運動しているのに骨がスカスカになるって不思議だよね。そういえば鳥は空を飛ぶから、骨がとっても軽いんだって。宇宙飛行士も骨が弱くなっちゃうんだよね
シーマ先生:みんな、よく知ってるね。鳥も魚も哺乳類も、進化する中でそれぞれの生活に適した骨組みになってきたんだよね。自転車競技選手の場合は、自分の足で地面を歩く機会が少ないほど骨がもろくなりやすいことが研究でわかったんだ。みんなは自分の骨や筋肉がどんなふうに動いているか、意識することはある?


Cさん:う~ん、自分の体の中をイメージするのって難しいよね。動くたびに骨や筋肉の動きを意識していたら、そっちが気になってギクシャクしちゃいそう
Bさん:僕は自転車とサッカーの二刀流だから、いろんな骨や筋肉が鍛えられてるはず。あとはあこがれのプレーヤーの動きを身につけたら完璧じゃない?


Aさん:ダンスを練習するとき、自分の動きを動画に撮って確認するよ。思った通りには踊れてないんだけど、これから骨を意識するとキレのいい動きができるかも!!
シーマ先生からのひとこ:楽しみだね。体がどんな仕組みで動くのかを理解すれば、やみくもに練習するよりも上達すると思う。サッカーでもダンスでも、まずは細かい動きをしっかり見て、自分でもやってみるうちに意識しないでもスムーズに動けるようになるんじゃないかな。みんなの骨は今も成長を続けているから、運動をして、たっぷり寝て、栄養を取って健やかな体を作ってほしいな。

取材協力:日能研 イラスト:しばざきとしえ