Q:消火器の中にはどんなものが入っているのですか?(北海道札幌市、小4)
火災の種類に合う粉・液体・泡・ガス
A 消火器は、火が出て間もない段階に消火するための器具です。中には薬剤が入っています。
消火器を製造している「モリタ宮田工業」によると、薬剤の種類には粉末、液体、泡、不活性ガス(二酸化炭素)があります。火災には紙や木材などが燃える普通火災、石油類などが燃える油火災、電気設備のショートが原因の電気火災などがあり、火災の種類によって使い分けます。
消火器は業務用と住宅用があります。住宅用は、幅広い火災に使える粉末タイプと液体タイプが主流です。粉末のおもな成分は、リン酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、着色料などです。モリタ宮田工業には、酢が主成分の液体タイプの消火器があります。食品原料のみを使っているため、使用後は拭き取るだけで済みます。
消火器の中には、薬剤を放出するためのガスも入っていますが、その入れ方は、加圧式と蓄圧式では異なります。加圧式は、安全栓を抜いてレバーをにぎると中のガスボンベの封がやぶれ、ガスが導入管を通って容器内に圧力がかかり、薬剤をノズルから一気に放出します。蓄圧式は、薬剤を放出する圧力をかけるための窒素ガスが、容器の中にすでに入っています。レバーをにぎるとノズルから薬剤が放出されます。

2008年ごろまでは加圧式が主流でした。しかし、水がかかる場所や湿気の多い場所に置いて老朽化した加圧式消火器が破裂する事故が起きました。事故をきっかけに蓄圧式が増え、17年度の生産本数は加圧式約10%、蓄圧式約90%となっています。
ちなみに消火器は使用期限が決まっています。住宅用は5年です。時期がきたら、販売代理店や専門業者に連絡して回収してもらってください。【毎日小学生新聞編集部・篠口純子】
(毎日小学生新聞2018年5月15日掲載)

消火器をチェックする消防職員(右、中央)=名張市蔵持町原出のマックスバリュ名張店で2025年12月5日、久木田照子撮影
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