世界の人たちと生きる これからの日本【月刊ニュースがわかる11月号】

テクノロジーのお祭り「CEATEC」が大盛り上がり!

年に一度のテクノロジーの展示会「CEATEC(シーテック)」が、2025年10月14日(火)から17日(金)の4日間、幕張メッセ(千葉県)で開催されています。CEATECでは、半導体などの電子部品からAIやロボット、EV(電気自動車)、最新技術を取り入れたエネルギーや漁業、農業、医療など、さまざまな展示を見ることができます。参加している企業や団体は800社以上。大学などの研究機関や外国の展示ブースもあり、まるでお祭りのように盛り上がっていました。

CEATECは子どもの見学も大かんげい。初日の10月14日から、親子連れや高校生、高専生の団体がいろいろなブースを回って楽しんでいました。『半導体がわかる』取材チームは、半導体に関わる企業9社が出典しているJEITA(ジェイタ/電子情報技術産業協会 半導体部会)のブースへ! 

ここで行われていたのは『半導体産業人生ゲーム』。ルーレットを回し、半導体産業で働いたときに起こるできごとを体験しながら、ゴールを目指します。ゲームの途中ではさまざまなカードや給料(初任給は2000ドル!)をゲット。参加者の中には、「もう1回やりたい!」と、列に並ぶ人もいました。

ルーレットを回し、自分がコマになって出た数字のマスに進む。

今年初登場「黒ひげ危機一発(ききいっぱつ)」では、半導体企業、職種との相性を占うことができます。職種の剣を、企業名の書かれた穴にさし、黒ひげがボイーンと飛び出せば、みごと大当たり。みんなの笑顔がこぼれました。

『半導体産業人生ゲーム』や『黒ひげ危機一発』でもらえる「会社カード」。ほかに職種名や仕事内容が書かれた「職種カード」、未来のテクノロジーや発明品が書かれた「未来カード」ももらえる。

ゲームの後は、もらった「会社カード」に書かれたブースへ。どの会社も、半導体にくわしくない人にもわかりやすい展示に力を入れています。見学にきた学生たちは、半導体の製造プロセスを動画で見たり、面白い実験に参加したりしながら、半導体ワールドを満喫(まんきつ)していました。

JEITAのブースには半導体に関連する企業9社が集結。それぞれが得意とする技術や製品について、子どもにもわかりやすく説明してくれる。

三菱電機のブースではパワー半導体の仕組みをモニターでわかりやすく説明。参加者がパワー半導体になりきって磁石を操作し、モーターを回す実験も行われた。

取材・文/市原淳子 撮影/政川慎治