日本では、夫婦は同じ姓(名字)を名乗ること(夫婦同姓)が民法などの法律で定められています。結婚する時に夫か妻のどちらかの姓を選んで役所に届け出なければなりません。
姓が変わると、銀行口座などあらゆるものの名前を変更したり、仕事相手に名前を覚え直してもらったりと、不便もあります。
夫婦が望めばどちらも姓を変えなくてもよい選択的夫婦別姓制度の導入を要望する声が相次いでいます。この制度を求めて、「夫婦同姓を定めた法律は、日本国憲法が定める結婚の自由に反する」と訴える裁判も各地でありましたが、最高裁判所は2015年と2021年に、夫婦同姓は「憲法に違反しない (合憲だ)」と判断しました。ただし、同時に姓のあり方に関して国会の対応を求めました。
政府は姓が変わる不便を解消するため、結婚前の姓(旧姓)を「通称」(正式ではない呼び名)として使える制度の拡大に取り組んでいます。例えばマイナンバーカードやパスポートに旧姓を表記できます。しかし、今も使えない手続きが残るほか、海外では「通称」という概念自体が存在しません。このため、説明に苦労を要する▽なりすましを疑われる▽仕事や研究の実績に一貫性が失われる――などの不都合を訴える声もあります。
「2025年版ニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)」より
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ニュース検定とは?
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「ニュース時事能力検定試験」(略称、ニュース検定)は、ニュースを読み解く力を多くの人に身につけてほしいと、日本ニュース時事能力検定協会(養老孟司・名誉会長)や毎日教育総合研究所、各地の新聞社が共催して、年3回実施しています。
1級~5級まで6段階ありますが、4級は主に中学生以上、3級は中高校生以上が対象です。3・4級対応の『ニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)』は、「脱炭素社会への道のり」「社会保障のこれから」「核兵器と向き合う世界」など22のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。また、「時事力Basic」でそもそもの基礎知識を身につけることができます。
4級と3級の検定問題は四つの選択肢から一つを選ぶ方式。各45問の約6割はこの本から出題されます。
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