乗り物で忘れ物をしたら、その物は最後どこへ行く?

電車やバスなどに乗って、うっかり持ち物を置き忘れた…。そんな時、まず最初にやることは、できるだけ早く駅員さんに伝えたり、運行する会社の忘れ物問い合わせ窓口に連絡することです。中には忘れ物をしたことに気づいていない人や、気づいたけれど探さなかった、という人もいるでしょう。持ち主が現れなかった忘れ物や落し物は、その後どうなるのでしょうか。

電車や地下鉄の場合、会社によって異なりますが、忘れ物の保管期間は駅で1〜4日間、その後は「お忘れ物センター」「お忘れ物総合取扱所」といった、忘れ物を集約する場所に一定期間保管され、その間に引き取る人が出てこないものは警察に届けられます。ただし食べ物など、長期に保管することが難しいものは、早めに廃棄されることがあります。

忘れ物や落とし物の数はとても多く、例えばJR東日本が扱った忘れ物の件数は2017年度で220万件以上。東京メトロでは、2020年度で36万件以上ありました。特に多い忘れ物は、傘や書類、定期券、財布、携帯電話など。ハンカチや手袋など、季節によって増えるものもあります。中には「なぜこんなものが?」と驚くような珍しいものや変わったもの、大きなものが忘れ物として届くこともあるようです。

警察での保管期間は3カ月です。ただし、「傘や衣類など大量で安いものは、2週間以内に落とし主が見つからない場合は売って処分しても良い」と法律で定められています。保管期限を過ぎた忘れ物のうち個人情報を含まない日用品は専門業者が買い取り、全国各地のショッピングセンターなどで格安で販売されています。

駅も警察も、毎日たくさんの忘れ物を管理するのは大変です。持ち物を忘れないことが一番ですが、もし忘れ物をしてもあきらめず、できるだけ早く届け出て探してもらいましょう。親切な乗客や駅員さんのおかげで見つかるかもしれませんよ。(編集部)※写真はお忘れ物総合取扱所に保管される大量の傘=東京メトロ飯田橋駅構内で2021年7月9日