巻頭特集では、日本で暮らしている外国の人たちの現状や、共に生きていくために必要なことを学びましたね。ここでは学びの場での多様性についてノーマ先生と一緒に考えてみましょう。


いろんな国のクラスメートがいる学校って楽しそうだね!! 友だちになったら、その子のルーツの国について身近に感じるようになると思うな
僕なら一緒にサッカーをすれば、すぐに仲良くなれそう。あこがれのサッカー留学に備えて、国際感覚を磨かなくちゃ。外国の友だちは大歓迎!!


がんばって~。僕は恐竜の研究者になりたいな。世界の大学ランキングを見たら、上位は外国ばかりなんだけど、日本に留学したい人は少ないのかな?
そうだね。言葉の壁は大きいと思うよ。日本の大学は日本語が話せない人にとっては学びづらい環境になっているからね。でも、世界の優秀な人たちが日本に留学したいと思ってくれるほうが、日本にとってプラスになるんじゃないかな。みんなはどうすればいいと思う?


英語で受けられる授業を増やせばいいのかな。あと翻訳テクノロジーがもっと進化すれば、テレパシー並みに意思疎通できるようになるかもしれないよ
宗教や慣習が違う人たちが日本で困らないようにすることも大切かな。イスラム教徒の人のためには戒律に従った食べものやお祈りルームが必要だね


食べものは大事!! 私はアレルギーで食べられないものがあるんだけど、日本人とか外国人とかに関係なく、一人ずつそれぞれの事情があるってことだよね
いいところに気付いたね! 国籍に限らず、人はみんな違う。だから自分の「当たり前」が世界共通ではないことは覚えておこう。礼節を持って相手を尊重することと、自分の意見はきちんと伝えること。この二つを心がけるようにすれば、お互いの意見が違っても、うまくやっていく選択肢がきっと見つかるはず。「地球の一員」という意識を持って世界中の人と知り合っていこうね。

協力/日能研 イラスト/しばざき としえ