縄文人はスーパースター!?【月刊Newsがわかる11月号】

どうなる? コメの価格

 コメの価格に変化が起きています。農林水産省が発表した全国約1000店舗のスーパーで8月17~23日に販売したコメ5キロあたりの平均価格は3156円と、前年と同じ時期に比べ、600円以上安くなっています。「令和の米騒動」から2年、コメの価格に何が起きているのでしょうか?(「Newsがわかる2026年11月号」より)

夏空の下に広がる田んぼ=新潟県村上市で2025年8月31日

 積み上がった在庫

 2023年の猛暑の影響で売り物にならないコメが増え、2024年の夏にはスーパーからコメが消える「令和の米騒動」が起きました。政府は、2025年3月から備蓄米を放出してコメの値段が高くなりすぎるのをおさえようと対策してきました。その結果、コメの値段は今年の春以降、徐々に価格が落ち着いてきました。
 しかし、今度は「コメ余り」が心配されるようになってきました。備蓄米を放出した後に収穫された2025年産米の収穫量が多く、結果的にコメが余ってしまったのです。6月末時点でJAや販売会社などの倉庫にある民間在庫は243万トンで、6月末としては過去最大になりました。

備蓄米   著しい不作や大規模な自然災害などの緊急時に備えて、国が蓄えているコメ。記録的な冷夏によって大凶作となった1993年の「平成の米騒動」をきっかけに、1995年に制度化された。

 新米のほうが安い?

 2026年産の主食用コメの収穫量はコメの需要を最も多く見積もった量(最大需要量)の711万トンを上回る754万トンが見込まれています。コメが余っている状況をうけて、各地のJAは、コメを集荷する際に農家に支払う買い取り価格(概算金)について、2026年産は2025年産より低い価格を提示しています。首都圏のスーパーの一部では、高値で仕入れた2025年産のコメが2026年産の新米より高くなる「逆転現象」が起きています。

2025年産の「コシヒカリ」5キロ入りの袋の値札(上)と2026年産「ひとめぼれ」5キロ入りの袋の値札(下)。品種の違いはあるが、新米が650円安くなっている=山形県鶴岡市で8月31日
 備蓄米買い戻しを発表

 こうした状況の中、鈴木憲和農林水産大臣(当時)は9月1日の記者会見で、2025年に放出した政府備蓄米計59万トンのうち、21万トンを買い戻すと表明しました。コメが余っていることに加え、2026年産の新米の育ち具合も問題ない見通しのためです。本来備蓄米は100万トンほどが必要ですが、放出に伴い、現在の在庫量は32万トンと大幅に下回っています。買い戻しは備蓄米を増やすためですが、コメの値下がりを和らげる狙いもあるとみられます。買い戻すコメは2025年産になる見込みです。

政府備蓄米の買い戻しを表明する鈴木憲和農林水産大臣(当時)=農林水産省で9月1日

コメが安くなると、消費者にとってはうれしいが、農家にとってみれば、収入が減ることになる。作り手を支える適正な価格が大切だね

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