飽くなき追求心が生む新たな発見 将来を見据えた体力向上プログラム
麻布には、知的好奇心が旺盛で、本当のことを知りたい、追求したいという生徒が多く集まってくる。「生徒の質問に対し、教員が指導書に載っているようなもっともらしい解答をすると、生徒は許してくれません」と松田教諭。「たとえ稚拙だと思われる質問であっても、一緒になって追求していくと、これまでの定説を覆すような発見が起きることも多々あります。生徒と教員が飽くなき探究心を持ち、答えを探る。これが理想の授業といえるのではないでしょうか」（松田教諭）。
麻布では、6年間を通じて体力を維持できるよう保健体育にも力を入れている。体育科の宮下清久教諭は「中高6年間で体を鍛えることは、卒業後の長い人生を生き抜く基礎体力を育み、運動習慣を身につけることにつながる」と授業の狙いを語る。特にここ数年はコロナ禍による生徒たちの体力低下が著しいこともあり、授業では筋トレに力を入れ、ボールを扱う競技を多く取り入れて基礎体力や空間認知機能の向上をはかっている。宮下教諭が考える教員の使命は、生徒の潜在能力を引き出すこと。そのためには「一人ひとりの能力や思考を支える体力が不可欠」と考えている。まさに知育、徳育、体育の三拍子が揃った教育を実践し、生徒の探究心と体力を無限に伸ばすことを最優先する麻布学園。こうした教育が、「最終学歴は麻布」という誇りとして脈々と受け継がれている。
（文／佐久間香苗）
●学校データ
所在地 〒106-0046 東京都港区元麻布2-3-29
TEL 03-3446-6541
学校公式サイト https://www.azabu-jh.ed.jp
海外進学支援 有
帰国生入試 無
アクセス
広尾駅（東京メトロ日比谷線）徒歩10分
麻布十番駅（東京メトロ南北線、都営大江戸線）徒歩15分
目黒駅（JR山手線）・新橋駅（JR山手線）より都営バス（橋86）「愛育クリニック前」下車徒歩1分
国内外大学合格実績（過去3年間）
東京、京都、東京工業、一橋、北海道、東北、筑波、東京医科歯科、東京農工、東京藝術、横浜国立、千葉、慶應義塾、早稲田など
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