強い立場にいる人が、弱い立場の人に行う嫌がらせを「パワー ハラスメント(パワハラ)」と言います。ハラスメントとは、嫌がらせのことです。被害にあった人がうつ病になったり、自殺したりして、「労働災害(労災)」に認定されるケースもあり、社会問題化しています。
2022年からは、職場でもパワハラの「防止」に取り組むことが、全ての企業に義務づけられました。厚生労働省はパワハラを六つのタイプ(*)に分けています。仕事の指導とパワハラの境界にあいまいな面もあるため、企業はこうした相談に幅広く応じる窓口をつくり、被害者の不利益にならないように対応しなければなりません。
他に、性的な嫌がらせである「セクシュアルハラスメント(セクハラ)」や、妊娠・出産を理由に女性が職場で嫌がらせを受ける「マタニティハラスメント(マタハラ)」の防止も法律で企業の義務とされています。ただし、いずれも罰則はなく、ハラスメント自体を禁止する罰する規定もありません。
■パワハラの六つの類型
▽身体的な攻撃▽精神的な攻撃▽人間関係からの切り離し▽過大な要求▽過小な要求▽個の侵害
次回は3月7日に配信予定です。
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ニュース検定とは?
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「ニュース時事能力検定試験」(略称、ニュース検定)は、ニュースを読み解く力を多くの人に身につけてほしいと、日本ニュース時事能力検定協会(養老孟司・名誉会長)や毎日教育総合研究所、各地の新聞社が共催して、年3回実施しています。
1級~5級まで6段階ありますが、4級は主に中学生以上、3級は中高校生以上が対象です。3・4級対応の『ニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)』は、「脱炭素社会への道のり」「社会保障のこれから」「核兵器と向き合う世界」など22のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。また、「時事力Basic」でそもそもの基礎知識を身につけることができます。
4級と3級の検定問題は四つの選択肢から一つを選ぶ方式。各45問の約6割はこの本から出題されます。
次回の検定はいつなの?
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