Q:秋になると、なぜ葉が色づくの?
寒くなると葉内部で色素“交代”
A 秋が深まると、北海道から九州へと「紅葉前線」が南下し、日本列島を赤や黄色に染めていきます。どうして秋に紅葉するのでしょうか。
木の葉の緑色は、「葉緑素」と呼ばれる色素の色です。実は、葉の中には赤や黄色の色素の「原料」が隠れています。いつもは緑色の色素が一番多く、葉の表面も緑色に見えます。でも、葉緑素がなくなると、赤や黄色が表に出てきます。それぞれの色の濃さにより、微妙な色合いの「紅葉」が演出されるのです。
最低気温が10度前後ぐらいになると、木は葉を落とす準備を始めます。葉の付け根にコルクのような組織ができ、それが葉と枝の間をさえぎります。すると、葉で作られた糖分がそのまま葉に残るようになり、この糖分がアントシアニンという赤い色素を作り出すと考えられています。さらに、枝からの水分が葉に届かなくなると葉緑素が壊れて消え、代わりにアントシアニンが表に出てきて、葉が赤くなります。イチョウのように黄葉する木は、糖分がたまってもアントシアニンが作れません。葉にもともとカロチノイドという黄色の色素があり、葉緑素が消えると、カロチノイドが表に出てくるからです。ただ、こうした紅葉や黄葉が起きるのは、冬に向けて葉が枯れて落ちる「落葉樹」だけです。
(毎日小学生新聞2014年9月5日掲載)

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