Q:秋に食欲が増すのはなぜ?
夏に比べ基礎代謝が高い
A お米にサツマイモ、柿やブドウ……と、秋はおいしい野菜や果物が実る季節です。サンマや戻りガツオなど、海の幸にも恵まれています。夏バテ気味だった人も、「食欲の秋」を満喫していることでしょう。なぜ秋に食欲が増すのか、こどもの城小児保健クリニック(東京都渋谷区)の村田光範院長に聞きました。
「食欲」は、必要なエネルギーと栄養を補給する、本能的にそなわった欲求です。人間は空腹を感じることでエネルギーがなくなることを知り、何かを食べたくなるようにできています。エネルギーの消費量が少なければ、食欲も減ります。
無意識でも、呼吸をしたり心臓を動かしたりと、脳が体に命令を送っているため、何も考えず、寝ている状態でもエネルギーは消費されています。この生きるために使われるエネルギーを基礎代謝といい、村田先生は「秋は夏に比べて基礎代謝が高いため、食欲が増します」と話します。
体温を36~37度に保つためのエネルギーも、基礎代謝の一つです。皮膚から水分が蒸発し、熱を放散させることで、人間は体温を調節しています。気温が高い夏は体が温かい上、湿度も高く水分が蒸発しづらいため、熱が逃げにくい環境です。激しい運動をすることで熱中症になるのも、このためです。
ところが秋になり、気温と湿度が下がると、体温を保つために体がより多くの熱を作らなければいけません。筋肉が熱を作り出し、エネルギーをたくさん消費しているため、自然と食欲も増えていきます。寒い時に、ぶるっと体が震えるのは、筋肉を動かして熱を出しているのです。
「スポーツの秋」という言葉もあります。秋は体を動かし、旬の味覚を楽しむことで、健康に過ごしましょう。【塩路佳子】(毎日小学生新聞2012年10月17日掲載)

JAたじま香住梨選果場のベルトコンベヤーを流れる青ナシ「二十世紀」=兵庫県香美町香住区香住で2026年8月28日、浜本年弘撮影
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