深掘り! 太陽光発電【月刊Newsがわかる9月号】

異常気象もたらす スーパーエルニーニョ

 ひどい暑さなどの異常気象をもたらすスーパーエルニーニョ現象が10〜12月に81%の確率で発生すると、アメリカ海洋大気局(国の役所)が7月9日に発表しました。春に2年ぶりにエルニーニョ現象が起きていますが、スーパー化するとはどういうことでしょう。(「Newsがわかる2026年9月号」より)

スーパーエルニーニョ現象   南アメリカ・ペルー沖から西の海域にかけて、半年をこえて、海面水温が基準値より2度以上、上がること。エルニーニョ現象は海面水温が0.5度以上、上がり続けること=それぞれの発生のメカニズムは上の図を見てください。

人工衛星の観測にもとづき、エルニーニョ現象の発生が宣言される数日前の6月8日の太平洋を示した図。海面温度は赤とオレンジの部分で通常より高く、青は低い。これを見ると、ペルー沖(矢印の下あたり)の海水温がとても高く、赤道に沿って高い状態が続いていることがわかる=アメリカ航空宇宙局提供

海面水温が2度以上アップ

 スーパーエルニーニョ現象は、エルニーニョ現象が強く発達して、海面水温が過去30年間の平均値より2度以上、高まり続けることです。
 今年はすでに太平洋の赤道エリアの広い範囲で水深100メートルの海水温が平年を最大6度上回っています。
 暖かい水は東へ移り、ペルー沖の海水温を大幅に上げるとみられます。気象庁も秋にはほぼ確実にスーパーエルニーニョ現象に移行すると予測しています。

 史上最も暑かった2023〜24年   エルニーニョ現象は今年を含めると1949年以降20回発生しています。そのうちスーパーエルニーニョ化したのは5回です=下の表。  エルニーニョ現象が発生すると地球規模で気温が上がることが知られています。スーパー化はそれを上回るもようで、前回発生した2023年の世界平均気温は産業革命※前より1.48度高く、観測史上1位(当時)でした。2024年は同じく1.55度上回り、最高記録をぬりかえました。※イギリスで18世紀に起きた、工場の機械化による産業や社会構造の変化

スーパーエルニーニョ現象による異常気象は農業に打撃を与えるよ。異常高温は農作物の実りを悪くし、病虫害をもたらす。世界的な水不足も心配だよ

上記画像をクリックすると「Newsがわかる2026年8月号」にジャンプします。
有料会員の方は電子書籍でご覧いただけます。