新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。
世界には現在、約1万2000発の核兵器がある。ピークだった冷戦時代末期の2割以下だが、実態を見ると「核軍縮・核廃絶の取り組みが進んでいる」とは言い難い。むしろ核軍拡の方向に進みつつある。
まず、ミサイルに搭載されるなどした実戦配備の核兵器が約4000発あり、近年、漸増傾向にある。また、中国が保有数を急増させており、米国国務省は「2030年までに1000発を超える」と予測する。近い将来、ロシアと米国を含めた「3大核大国時代」が訪れるとの見方もある。さらに、3大国を中心に、核兵器の近代化や新型核兵器の開発が進む。特に戦場などでの使用を想定した小型核兵器(*)や、超高速で飛ぶ極超音速ミサイルなどについて、各国がしのぎを削る。
「核の脅威」も高まっている。ロシアのプーチン大統領が、隣国ウクライナへの軍事侵攻を始めた2022年以降、核兵器の使用をたびたび示唆してきたことは、象徴的な事例といえる。
*小型核兵器……従来の核兵器は大型かつ強力で、核保有国同士が撃ち合えば全世界に壊滅的な被害をもたらしかねず、実際の使用はためらってきた。そこで開発が進むのが、威力を抑えた小型核兵器だ。使っても影響を局地的なものに抑えられるため、核保有国にとっては「使い勝手が良い」とされる。
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