Q:ごみ収集車の中にごみはどれくらい入るの? (大阪市、小2)
2トンの車だと牛乳パック4300本分
A 街中を走る「働く車」の代表格といえば、ごみ収集車。私たちの生活に欠かせないごみ収集車の製造販売を手がける極東開発工業株式会社(兵庫県西宮市)総務部の久谷宜弘さんに話を聞きました。
ごみ収集車には、プレス式と回転板式の2種類があります。プレス式の場合、上からプレス板で押しつぶして、ごみを圧縮し、押し込むので、たくさんのごみを入れることができます。「リサイクルの考えが普及しているので、実際には行われていませんが、プレス式のごみ収集車には、冷蔵庫をつぶせるほどの強い圧力があります」と久谷さんは話します。ただ、ごみをぎゅっと圧縮するため、ごみから汚水が飛び出すことがあるという難点があります。車の後ろ部分に汚水タンクを設置して、汚水やくさいにおいが外に出にくい工夫をしています。プレス式は、家庭ごみから粗大ごみまであらゆるごみに対応できるため、比較的多く使われているそうです。
一方、回転板式は、2枚のプレートでごみを入れ込んでいくタイプです。ごみをあまり圧縮しないため、汚水の飛び散りが少なく、家庭ごみ収集に人気があるそうです。
ごみ収集車には、どれくらいの量のごみが入るのでしょうか。「トラックが載せられる重さは法律で決まっているので、2トンのごみ収集車の場合、2トンまでとなっています。容積としては、4.3立方メートルのごみが入るので、1リットルの牛乳パックでいえば、4300本入ります」
家庭から出るごみの収集車は、主に午前中に集めています。「各地方自治体の規模によりますが、一般的には、ごみ集積所まで1日3往復するといわれています」。人口が少なく、道路が広い地方の場合、4トンの中型車を使用して、1日1往復でごみを集める地域もあります。一方、東京や大阪のような道が狭い都会では、人口が多くごみの量も多いので、2トンの小型車を使って1日に集積所を何往復もするケースが多いそうです。
近年、ごみ収集車のハイテク化も進んでいます。同社は、事故を防ぐために危険エリアに人が入ると装置を自動停止するというAI(人工知能)を搭載したカメラを開発しています。街中で見かける機会が多いだけに、ごみ収集車が好きだという子どもも多いそうです。しかし、ごみをつぶす力はものすごく強く危ないので、仕事中のごみ収集車には近づかないでほしいと訴えます。「『自分もやってみたい』と思うかもしれませんが、命にかかわる大事故にもなりかねないので、ごみの投入は作業員にまかせてください」【長尾真希子】<え・内山大助>(毎日小学生新聞2021年11月16日掲載)

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