東京—名古屋(愛知県)—大阪の3大都市を最高時速500キロで結ぶJR東海のリニア中央新幹線が実現に向けて動き出しました。南アルプストンネルの静岡工区について、静岡県が7月18日、工事開始を認める取り決めをJR側と結びました。東京・品川—名古屋間の先行開業は2036年以降になりそうです。(「Newsがわかる2026年9月号」より)


リニア中央新幹線は2014年12月に品川—名古屋間で工事が始まりました。難工事が予想される南アルプストンネルは山梨工区と長野工区で早めに着工しましたが、静岡工区だけはのびのびになっていました。大井川※を流れる水の量が工事のせいでへってしまうことがわかり、前の静岡県知事が反対したからです。
※静岡県のほぼまん中を流れる全長168キロの川。生活用水や農業・工業用水に使われる
2024年5月の静岡県知事選で初当選した鈴木康友知事は工事開始に前向きで、今年7月7日に着工の取り決めをJR東海と結ぶ考えを示していました。18日に取り交わされた協定書には、もし自然環境に影響を及ぼすようなことが起きた場合は工事を取りやめることをもり込みました。

JR東海は今年中に静岡工区の工事を始めたい考えです。南アルプストンネルをつくる作業は地表から最大約1400メートル下で行う難しいもので、静岡工区だけでも完成まで約10年かかるとみられます。
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