福井工業高等専門学校のアマチュア無線研究会では、国内外との無線交信のほか、各種コンテストやARDF競技に日々取り組んでいます。私は、電気電子工学科に入学した1年生のときに入部し、3年次には部代表を務め、今年で活動4年目になります。入学前は無線の経験が全くありませんでしたが、先輩方の指導のもとで免許取得から交信方法、コンテストの準備や心構えまで一つひとつ学び、初心者であった私も着実に力をつけてきました。部員の多くも同じく未経験からのスタートで、互いに励まし合いながら成長できる環境がこの部の大きな魅力です。
3年生の昨年度には、全国高校アマチュア無線研究会コンテスト7MHz部門(高校団体)で8連覇を達成しました。入部当初はモールス通信すら知らなかった私が、上級生の丁寧な指導で技術を習得し、得点源として優勝に貢献できたことは大きな自信となりました。今年は高専4年生のため高校コンテストには出場できませんが、高専ならではの5年間という時間を活かし、後輩指導や運営面にも力を入れ、部全体の底上げに関わりたいと考えています。
無線交信とは異なる魅力をもつARDF競技も1年生から続けてきた大切な活動です。ARDF(Amateur Radio Direction Finding)競技とは、山の中に隠された送信機を専用の受信機で探し出すスポーツで、120分間動き続ける体力が求められる一方、モールス信号を頼りに探す「宝探し」のような楽しさもあります。初参加の練習会では設置された送信機5台中の1台しか見つけられず悔しい思いをしましたが、その後も練習会や大会参加を重ね、3年生の秋に地元福井で開催された全日本大会では144MHzクラシックW19で2位となり、同学年の庄田実由さん(機械工学科)とともに喜びを分かち合いました。この結果から、私と庄田さんは2026年11月開催の第3地域ARDF競技大会の日本代表にも選ばれました。
本校のアマチュア無線研究会には世界大会出場経験をもつ先輩も多く、私たちの挑戦はその背中を追うものでもあります。無線交信では国内外の無線家との交信を通じて地理的教養や国際感覚が広がり、ARDFでは限られた時間の中で優先順位をつけて行動を決めることで判断力や持久力が鍛えられます。こうした一連の活動は私を大きく成長させてくれました。この恵まれた環境に深く感謝するとともに、先生や先輩方が築いてこられた伝統を、後輩たちにも丁寧に受け継いでいきたいと強く願っています。

ARDF競技の様子
福井高専は日野川と吉野瀬川に挟まれた立地にあり、私たちはこのような自然豊かな環境の中で工学を学んでいます。毎日、風や季節の変化を感じながらものづくり・環境づくりを勉強しています。また、アマチュア無線研究会をはじめ、全国大会に出場する部や実績を積み重ねている部活動も多く、学校全体として部活動がとても活発です。

(筆者:電気電子工学科4年 野村梨帆)
福井高専へのアクセス
所在地:福井県鯖江市下司町
公共交通機関:
ハピラインふくい鯖江駅より徒歩約25分、タクシー約7分
ハピラインふくい武生駅からタクシー約15分
福井鉄道西鯖江駅から徒歩約20分