千客万来ニッポン どう考える?【月刊Newsがわかる7月号】

武器輸出認める 政策の大転換

閣議決定 装備「5類型」なくす

政府は4月21日の閣議で、日本から防衛装備品を輸出するルールの見直しを決めました。人を殺傷できる武器の輸出を認めます。戦後の日本は長年、武器の輸出をひかえてきましたが、国の安全を守る政策の方針が大きく変わります。(「Newsがわかる2026年7月号」より)

  ※内閣の大臣らが政治の進め方などを決める会議

 日本は1967年に武器輸出三原則を定め、共産主義の国々などへの武器の輸出を禁止。1976年に全面的に輸出を禁じました。2014年には安倍晋三政権が政策を見直し、「防衛装備移転三原則」を定めました。戦いを目的とせず、五つの類型(救難・輸送・警戒・監視・掃海)に限って輸出を認めるものでした。今回の見直しは五つの類型をなくし、護衛艦やミサイルなどの武器を輸出できるようにします。
 装備品は殺傷・破壊能力があるかどうかに応じて「武器」と「非武器」に分けます。警戒管制レーダーのような非武器の輸出先には制約を設けません。護衛艦などの武器の輸出は、日本と協定を結んだ国に限ります。これまでに結んだ国はアメリカやオーストラリア、フィリピンなど17カ国で、カナダやスペイン、フィンランドとも結ぶ見通しです。

閣議に臨む高市早苗首相(中央)。右から2人目は小泉進次郎防衛大臣=首相官邸で4月21日

武器輸出三原則   第二次大戦後、アメリカを中心とする国々と、旧ソビエト連邦(ソ連、今のロシアと周辺国)を中心とする国々が対立した東西冷戦を受け、1967年に当時の佐藤栄作内閣が表明した武器輸出の原則。共産主義の国々▽国連が武器禁輸を決議した国▽国際紛争の当事国やそのおそれのある国――への武器輸出を禁じた。
 武器輸出 国会議員通知は政府決定後   「戦闘が行われていると判断される国」への武器の輸出は原則できません。輸出できるかどうかは、国家安全保障会議(NSC)で審査します。輸出を認める場合は、判断した後で装備品の内容を全ての国会議員に文書で知らせます。

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