千客万来ニッポン どう考える?【月刊Newsがわかる7月号】

秋田から世界をリードするエンジニアへ!秋田高専で学ぶ再生可能エネルギーとグローバルな視点

 秋田工業高等専門学校は、秋田県の県庁所在地である秋田市飯島に位置し、2024年に開学60周年を迎えました。学科は「創造システム工学科」の1学科制で、「機械系」「電気・電子・情報系」「物質・生物系」「土木・建築系」の4つの系と専攻科で構成されています。このうち「土木・建築系」は、土木と建築を融合した学びが特徴で、所定のカリキュラムを履修することで一級建築士の受験資格を得ることができ、土木・建築いずれの分野にも進学・就職が可能です。また、本校では学生の約5人に1人が県外出身であり、全国の高専の中でも県外生の割合が高いことも大きな特徴となっています。
 本校では、「リーディングエンジニア」の育成を教育目標に掲げています。「リーディングエンジニア」とは、リーダーシップを発揮しながら、国際的な視野と実践的な技術をもって未来へのビジョンを示し、チームやプロジェクトを牽引できる人材を意味します。
 こうした人材を育成するため、秋田高専では「自立・挑戦・創造」の教育理念のもと、専門的な工学知識だけでなく、コミュニケーション能力や問題解決能力を育む教育に力を入れています。地域特性を活かした「風力発電専攻」、企業と連携した実践的な校外学習、多彩な海外研修制度など、特色ある取り組みを展開しています。

地域特性を活かした「風力発電専攻」

 秋田県は、日本海から吹く強い風と遠浅の海域という、洋上風力発電に適した環境に恵まれています。こうした地域の強みを活かし、秋田高専では、脱炭素社会の実現に貢献する人材を育成する「風力発電専攻」を設置しています。ここでは、2年次からの「自主探究」や、洋上風力人材育成推進協議会(ECOWIND)と連携した出前授業など、現場を強く意識した実践的なカリキュラムが組まれています。学生たちは授業や講演、施設見学などを通じて最先端のプロジェクトに触れ、未来のエネルギー社会を支える力を養っています。

「風力発電専攻」研究成果の発表会

グローバルに活躍するための英語教育と海外研修制度

 グローバルに活躍できる技術者の育成を目指し、秋田高専ではコミュニケーションを重視した独自の英語教育を展開しています。授業では英語のみを使用する対話型授業なども行われており、実践的な英語力を身につけることができます。本校4年生のTOEIC平均スコアは約500点で、全国の高専平均を約100点上回っています。

 さらに、「在学中に一度は海外を経験する」ことを目標に掲げ、海外研修や留学制度も充実しています。毎年約50名が参加するシンガポールでの英語研修をはじめ、タイ高専との国際交流なども活発に行われています。また5年生後期には、卒業時期を延長せずに最長5か月間の海外留学に挑戦することも可能です。

シンガポール英語研修(2025年9月)

企業とともに学ぶ実践教育

 秋田高専の卒業生の進路は、おおよそ就職6割、進学4割です。本校の教育を支える大きな柱の一つが、250社を超える会員企業で構成される「秋田高専グローカル人材育成会」です。この強力な企業との結びつきを通じて、学校での学びと産業界のニーズを結びつける実践的な教育が行われています。学生たちは、1年生から5年生まで、それぞれの学年に応じて企業の現場を体験する機会があり、企業見学、業界研究会、早期インターンシップ、個別面談会などを通じて、社会で働くことへの理解を深めていきます。学校の枠を超えて、実際に社会を支える技術や現場に触れることで、在学中から将来の進路を具体的に描き、卒業後も即戦力として活躍できるエンジニアの育成を目指しています。

 数学や理科が好きな人、新しいエネルギー技術や海外での活躍に興味がある中学生の皆さん。秋田高専で、未来を切り拓くエンジニアを目指してみませんか?

学生のための業界交流会

【秋田高専へのアクセス】


■電車
JR秋田駅から,JR奥羽本線で土崎駅下車(約8分)。徒歩約25分,タクシー約10分
■バス
JR秋田駅西口から,秋田中央交通 土崎線・五条目線・追分線にて,「飯島コミュニティーセンター入口」バス停で下車。徒歩約10分
■車
JR秋田駅からタクシーで約30分