フィジカルAIがひらく未来【月刊Newsがわかる8月号】

スクールエコノミスト2026 WEB【東邦大学付属東邦中学校編】

社会で生き抜く力をも育む水泳部

 1976年に創部し、50周年を迎える水泳部。中高合わせて約70名の部員には中学から始める初心者も多くいながら、高校は毎年関東大会へ、中学も2~3年に一度は全国大会へ出場する実力を備える。部員の力を引き出すのは、恵まれた室内温水プールはもちろん、山口武史教諭をはじめとする顧問の熱意だ。山口教諭自身は水泳未経験。そのため顧問就任当時は本業の数学教員をこなしながら水泳の技術と知識を身につける猛特訓を重ね、スポーツ経験の少ない部員を引っ張ってきた。体格では欧米人にかなわない日本人がコンマ1秒でも早く泳ぐために、無駄のないフォームを目指す「ドリル練習」を重視し、日常練習では生徒の現状に合わせた目標を1人ずつ設定。「基礎をおろそかにせず、学校でできることを精一杯やり続けて上位大会を目指そう、ということを徹底しています」と語る。限られた時間内で何ができるのかを突き詰め、環境のせいにせず成果を挙げるという成功体験は、部員たちの受験への取り組みにもよい影響を及ぼしているといえよう。

 部活と勉強それぞれに割ける時間は年間にどれだけあるか、1日使える日は?部活が終わったあとは何時間?そういった雛形を渡し、生徒たちが自ら生活を律するよう指導する。タイムの競技ではあるものの、一番重要なのは中高6年間で自分がどのように成長するかだよと言い聞かせ、今後社会で直面するであろう困難への耐性を養うのも自分の役割と山口教諭は、これまでの経験から「時間を上手く使う生徒は運動も学業も伸びます」と言う。部活を通じた人間教育が水泳部の根底に流れる揺るぎない哲学であることを感じさせてくれた。

 「変化する社会の中でも伝統的で興味深いものがわが校にはまだまだ埋まっています」と語る岡田美秀広報部長は、コツコツと自分のできることを拡げていく取り組みこそが重要だと語る。授業、部活、学校行事それぞれに多様な学びを意識させられる、それが東邦の魅力なのだ。

(文/高島正人)

勉強も練習も全力投球する水泳部

所在地       〒275-8511 千葉県習志野市泉町2-1-37

TEL         047-472-8191

学校公式サイト   https://www.tohojh.toho-u.ac.jp

海外進学支援    有

帰国生入試     有

アクセス

津田沼駅(JR総武線)よりバス15分

京成大久保駅(京成本線)徒歩10分

国内外大学合格実績(過去3年間)

東京、京都、東京科学、一橋、北海道、東北(医)、名古屋、大阪、九州、東京外国語、東京農工、東京海洋、お茶の水女子、筑波、千葉(医)、群馬(医)、旭川医科、秋田(医)、浜松医科、滋賀医科、山口(医)、札幌医科(医)、東京都立、国際教養、防衛医科、慶應義塾、早稲田、上智、東京理科、国際基督教、東邦、自治医科、東京慈恵会医科、日本医科、順天堂(医)、カリフォルニア(バークレー)、トロント、ブリティッシュコロンビア、セント・アンドリューズ、ダラム、ロンドン、リーズ、メルボルンなど

《スクールエコノミスト2026記事一覧を見る》