推しの城 おもシロ ランキング【月刊ニュースがわかる2月号】

保護貿易と自由貿易  「ニュース検定」がわかりやすく説明

 国境を越えて商品(ものやサービス)を売ることを輸出、買うことを輸入といい、輸出入を合わせて 貿易といいます。国の輸出額が輸入額より多い状態を貿易黒字、逆に輸入額が輸出額よりも多い状態を貿易赤字といいます。

 国外から輸入されるものに対し、輸入国側が高い関税(*)をかけるなどして、輸入を制限することを「保護貿易」といいます。反対に、輸出入を活発にするため、主に関税を引き下げたり、なくしたりするのが「自由貿易」です。

 かつて各国が保護貿易を実施した結果、国々の対立や景気の低迷を招き、第二次世界大戦の引き金になりました。これを教訓に、戦後の世界は自由貿易を進める方向で進んできました。

自由貿易を進めるルールは?

 近年は数カ国から十数カ国の間で自由貿易の協定を結ぶ動きが目立ってきました。一般に、自由貿易の協定の結び方には2種類あります。一つは、協定を結ぶ国同士の輸出入にかかる関税を引き下げたり なくしたりすることを中心とする「自由貿易協定(FTA)」です。

 もう一つは、関税だけにとどまらず、著作権などの保護を強めたり、労働力の移動を進めたりするなど幅広い分野での協力を目指す「経済連携協定(EPA)」です。

関税……国外から輸入されるものに対して輸入される側の国がかける税金のことです。関税の主な目的は、国外の安い商品に押されて国産の商品が売れにくくなることを防ぐこと(国内の産業を保護すること)です。関税がかけられた輸入品の値段は高くなります。

次回は12月4日に配信予定です。

  


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ニュース検定とは?

画像をクリックすると「ニュース時事能力検定試験」公式HPにジャンプします

 「ニュース時事能力検定試験」(略称、ニュース検定)は、ニュースを読み解く力を多くの人に身につけてほしいと、日本ニュース時事能力検定協会(養老孟司・名誉会長)や毎日教育総合研究所、各地の新聞社が共催して、年3回実施しています。 
 1級~5級まで6段階ありますが、4級は主に中学生以上、3級は中高校生以上が対象です。3・4級対応のニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)は、「脱炭素社会への道のり」「社会保障のこれから」「核兵器と向き合う世界」など22のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。また、「時事力Basic」でそもそもの基礎知識を身につけることができます。 

 4級と3級の検定問題は四つの選択肢から一つを選ぶ方式。各45問の約6割はこの本から出題されます。 

次回の検定はいつなの?

 「ニュース検定」で次回の検定日や、お近くの試験会場などご覧いただけます。 

ニュース検定の問題に挑戦してみよう!

公式サイトで模擬問題や過去問題を公開しています。力試しをしてみましょう。

https://www.newskentei.jp/question.php