領土って何だろう【月刊Newsがわかる6月号】

スクールエコノミスト2026 WEB【足立学園中学校編】

リーダーマインドを育成する校外授業

 設立以来、世のため、人のために尽くせる人の育成を重視してきた同校では、地域貢献にも注力してきた。長年にわたって周辺地域の防災拠点としての役割を担っており、東日本大震災の際には帰宅困難者の受け入れを行った。こうした経緯もあり、防災活動にも積極的に取り組んでいる。

 高1では校外授業として、新潟県新発田市で2泊3日の防災キャンプを実施。廃校になった学校施設を活用し、実際の避難所を想定したプログラムに挑戦。段ボールベッドの組み立て、簡易生活用品の作成、非常食を使った食事など、災害時の避難生活を疑似体験する。自ら考え、判断し、行動し、他者を思いやる力。これらは教室の中だけでは育ちにくい。未知の環境に身を置き、困難や不便さに向き合うことで、生徒たちは自然とそれらの力を身につけていく。この取り組みで重視されていることは、自分の命を守るための行動を体得するだけではない。避難所には高齢者をはじめ、誰かの支援を必要とする人が存在する。生徒はシミュレーションを通じて周囲を見渡し、他者のために行動することの重要性を体験的に学んでいく。非常時にこそ問われる人間力、支援する側に立つ際のリーダーマインドを育てる場となっているのだ。

農業畜産体験で心身共に大きく成長

 体験型プログラムは他にもある。中1の夏に行われる2泊3日の林間学校では、長野県白樺湖周辺で農業畜産体験を行っている。このプログラムではレタスの苗の植え付けや土に触れての作業、牛の世話や搾乳など、普段の生活で経験できない活動が用意されている。仲間と助け合いながら作業を進める経験は、心と体の両面から成長を促す貴重な機会となっている。

 自然に親しむだけでない。農業や畜産に携わる人々の思い、命をいただく大切さを、知識ではなく実体験として理解。「当たり前だと思っていた生活が、たくさんの人や命に支えられていることを実感した」など、生徒は様々な気づきを得る。

 足立学園の数々の非日常体験は、生徒の志をより豊かなものにしている。瀬尾校長は「中学入学時に立てる志は、まだまだ『夢』の段階なのかもしれません。本校での様々な経験を通して、生徒の中に新たな気づきが生まれ、志が変わることもあるでしょう。成長著しい10代の時期、それは自然なこと。ただし『誰かを幸せにしたい』『社会を良くしていきたい』という根底の思いは変わらないはずです。その思いを具体的に、確かなものにするきっかけを、今後も提供していきたい」と語る。

(文/菅原淳子)

所在地       〒120-0026 東京都足立区千住旭町40-24

TEL         03-3888-5331

学校公式サイト   https://www.adachigakuen-jh.ed.jp

海外進学支援    有

帰国生入試     無

アクセス

北千住駅(JR常磐線、東京メトロ千代田線・日比谷線、東武スカイツリーライン、つくばエクスプレス)徒歩1分、

京成関屋駅(京成線)徒歩7分

国内外大学合格実績(過去3年間)

東京、京都、東京科学、東北、筑波、千葉、埼玉、帯広畜産、秋田、宇都宮、新潟、金沢、鳥取、愛媛、大分、宮崎、東京都立、国際教養、旭川市立、埼玉県立、会津、宮崎公立、水産、防衛、慶應義塾、早稲田、上智、東京理科、岩手医科、東北医科薬科、INTO Manchesterなど

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