深掘り! 太陽光発電【月刊Newsがわかる9月号】

「実践」を通して社会と繋がる〜大分高専・機械工学科の学生生活〜

 大分工業高等専門学校・機械工学科5年生の渡邉大貴です。学生の立場から、大分高専の魅力をご紹介します。

 高専は、学んだ技術を社会でどう活かすかを「実践を通して」深く学べる場所であると感じています。今回は、機械科で学ぶ私の学生生活の軸となっている「足踏みミシンボランティア活動」と、かけがえのない仲間と出会えた「明野寮」での生活についてご紹介します。

 大分高専には、古くなった「足踏みミシン」を修理して、東南アジアの貧困地域へ届けるボランティア活動があり、私はこの活動を通して将来の目標を明確にすることができました。ミシンには様々な種類があり、基本的な構造こそ同じであっても、製造するメーカーによって糸道の設計や内部のリンク機構が異なることがあります。何種類ものミシンを同時並行で分解・組み立てしていると、その複雑さに頭を抱えることも少なくありませんが、仲間と助け合いながら修理を行っています。

 また、修理した足踏みミシンは、私たちが実際にフィリピンなどへ赴いてお渡しし、現地の方々へ技術指導も行っています。現地の方々がミシンを使いこなし、衣服はもちろん、ぬいぐるみやピローカバーなど、クオリティーの高い製品を作って生計を立てている姿を見た時、胸が熱くなりました。自分たちが丁寧に直したものが、海を越えて誰かの生活の基盤になっている。そのような責任感とやりがいを知ったことで、私は将来、ボイラーなどの電気・機械設備を通じて人々の生活を根幹から支えるインフラ関係の技術者になりたいと強く思うようになりました。大分高専には、他にも色々な課外活動があり、興味に応じて成長の場を選択できる環境だと思います。

東南アジアの貧困地域へ届けるボランティア活動の様子

 そして、日々の学校生活を支えてくれているのが、学生寮「明野寮」です。入学前は自然豊かな地元から大分市という「お町」へ出られる喜びの反面、親元を離れて自立しなければならない不安でいっぱいでした。入学してからも勉強の仕方が分からず戸惑うこともありましたが、そんな私を救ってくれたのは、隣の部屋だった5年生の先輩です。特に、1年時の物理でつまずいた際、直線運動と回転運動の公式の繋がりを先輩が力説してくれた時の感動は、今でも忘れられません。その優しさと頼もしさに触れ、今は「自分もあんな先輩になりたい」と日々奮闘しています。寮生活で最も心に残っているのは「寮祭」です。火気厳禁という厳しいルールの寮内で「どうしても皆でたこ焼きがしたい!」と立ち上がり、先生方や友人の協力のおかげで無事に実現できたことは最高の思い出です。(どうやって実現したかは、秘密です!)その後の抽選会での熱気や、毎日の何気ない会話のすべてが、私の大切な宝物です。

寮祭の様子

大分高専は、技術を知恵として身に付けるだけでなく、その技術が社会でどのように活かされているかを「実践を通して」学べる場所です。充実した学校生活を送りながらモノづくりを学びたい人にとって、相性の良い進路だと感じています。

大分高専へのアクセス

■鉄道

「JR大分駅」からJR日豊本線「JR高城駅」下車 徒歩25分

■バス

大分駅前6番のりばから約20分

「大分高専」下車

■自動車

大分駅からタクシーで約15分

米良ICから車で約15分