- 2024年9月11日
大久保利通 明治の国づくりに尽力
大久保利通は薩摩藩(鹿児島県)の下級武士出身の敏腕政治家です。明治維新では政府の中心的存在として、版籍奉還、廃藩置県、地租改正などを進め、今に続く官僚機構の基礎をつくりました。 近代国家への急な歩みにふり落とされ、不満を募らせていたのが士族(元武士)です。西郷隆盛は大久保と幼なじみでしたが、政治方針の違いからたもとを分かち帰郷。士族らにかつぎ上げられて1877(明治10)年に西南戦争を起こし、敗れて自決しました。次の年、大久保も不平士族におそわれ、この世を去りました。