- 2025年2月20日
年をとるとなぜ頭がぼけるの? <子どもの哲学>
頭がぼけるって、認知症みたいな病気になることかな? でも、年をとっても認知症にならない人もいるよね。逆に若くても認知症になる人がいる。原因のわかるものもあるし、わからないものもある。でも、これではきっと答えにならないよね。
頭がぼけるって、認知症みたいな病気になることかな? でも、年をとっても認知症にならない人もいるよね。逆に若くても認知症になる人がいる。原因のわかるものもあるし、わからないものもある。でも、これではきっと答えにならないよね。
病気にはいろいろな種類があって、その原因もいろいろだ。たとえば、風邪はウイルスという物質が身体に入って起こる。風邪を防ぐ方法はいろいろあるし、お医者さんに行けば薬をくれる。でも、この問いを考えてくれた君が聞きたいのは、病気が生じる原因じゃない。「自分につらいことや嫌なことがあるとき、さらに自分をいじめるような病気になるのはなぜか」ということだ。
病気にはいろいろな種類があって、その原因もいろいろだ。たとえば、風邪はウイルスという物質が身体に入って起こる。風邪を防ぐ方法はいろいろあるし、お医者さんに行けば薬をくれる。でも、この問いを考えてくれた君が聞きたいのは、病気が生じる原因じゃない。「自分につらいことや嫌なことがあるとき、さらに自分をいじめるような病気になるのはなぜか」ということだ。
この問いは、「言葉」というものをどう定義するかによって、回答が異なってくるね。自然の豊かなところへ行ってよく観察するとわかるけれど、いろいろな生き物たちがお互いにいろいろな方法で合図しながら生きている。鳥は鳴き声で仲間を呼んだり、危険を知らせるなど警告したりする。ミツバチは独特な踊りのようなことをして、仲間にエサの場所を教える。アリは匂いで自分の巣とそうでないものとを区別する。
心って不思議だよね。なんとなく心臓や脳のあたりにある気もするけれど、おなかが空すけばおなかのあたりにある気もする。何かを考えているときは、まったく別のところにいってしまっているようにも思える。ラジオで外国の話をしていれば、自分がそこへ行っているように感じるし、大切な時間を思い出すときは、まるで自分が過去の世界に行ったようにも思える。君もこんなふうに感じたことはないかな? もしこの感じが正しいとすると、心は自由にどこへでも行けるということになる。
赤ちゃんのときから眠りっぱなしで、大きくなっても、ずっと夢を見続けている人っているのかな。もしいたとしても、そういう人の夢って内容が乏しそうだよね。だって、まだ何も見ていないし、何も経験していないから。夢の中身も少なそう。 夢って、目が覚めているときに経験したことが材料になっていて、それをめちゃくちゃにかき混ぜてできているよね。だから夢って、一種の記憶じゃないのかな。
ある人が存在するためには、その人を産んだお母さん、そのまたお母さん、そのまた……というつながりが必要だ。これは、この問いを考えてくれた君も言っていたこと。君は、そこから「いちばん最初の人間は誰か?」「その人はどのようにして人間になったのか?」という問いをさらに出してくれた。そして「自分はどうして生まれてきて、生きているのだろう」と疑問に思っている、と。この考えの流れは、とても素晴らしいね!
違いはないと、僕は思う。大人は頭が良いとか、大人は働いたりできるといった、そういう違いは思いつくし、大人のほうが知識をたくさんもっている気がする。いろいろな学校で勉強してきたこともあるだろうし、経験から得た知識もある。ただこれは、大人と子どもの違いではなく、しっかり勉強をしてきたか、しっかり経験から知識を受けとったかの違いだ。
この問いを考えるために自分の生活を見つめ直してみて、いまの自分はまずまず幸せだなあって改めて気づいたよ。やりたいことをやり、ほんとうに嫌なことはできる限りしないで生活ができていて、それなりに自由気ままに生きているって実感があるんだ。