- 2025年3月20日
人は死ぬとどうなるの? <子どもの哲学>
君は誰かのお葬式に行ったことがあるかな。日本では人が亡くなると「火葬」といって、身体を燃やしてから壺に入れ、お墓にしまっておくことが多いんだ。ほかの地域では「土葬」といって、死体を土に埋めるところもある。すると、死体は何ヶ月かすると分解されて、土になってしまう。だから死ぬと、身体は灰になるか土になるか、どちらにしても自然の一部に戻ってしまう。このことを認めない人はいない。
君は誰かのお葬式に行ったことがあるかな。日本では人が亡くなると「火葬」といって、身体を燃やしてから壺に入れ、お墓にしまっておくことが多いんだ。ほかの地域では「土葬」といって、死体を土に埋めるところもある。すると、死体は何ヶ月かすると分解されて、土になってしまう。だから死ぬと、身体は灰になるか土になるか、どちらにしても自然の一部に戻ってしまう。このことを認めない人はいない。
君は「大人たちは髪を染めたり化粧をしたりしているけれど、子どもはダメだと言われる」ことに疑問を感じているんだよね。たしかに変だ。
あるよ。地球にも宇宙にも、誕生と死がある。現在の物理学の予測では、太陽はいまから五十億年後くらいからどんどん大きくなって、水星と金星は太陽にのみ込まれてしまうらしい。太陽の膨張は地球までは達しないかもしれないけれど、それでも大きくなった太陽はすごく熱くなり、地球には生物が棲めなくなる。
不審者って、そもそもどんな人のことを言うんだろう? おそらく、何か悪いことをする人のことだ。ここで重要なことは、「悪いことをするように見える人ではない」ということだ。
頭がぼけるって、認知症みたいな病気になることかな? でも、年をとっても認知症にならない人もいるよね。逆に若くても認知症になる人がいる。原因のわかるものもあるし、わからないものもある。でも、これではきっと答えにならないよね。
病気にはいろいろな種類があって、その原因もいろいろだ。たとえば、風邪はウイルスという物質が身体に入って起こる。風邪を防ぐ方法はいろいろあるし、お医者さんに行けば薬をくれる。でも、この問いを考えてくれた君が聞きたいのは、病気が生じる原因じゃない。「自分につらいことや嫌なことがあるとき、さらに自分をいじめるような病気になるのはなぜか」ということだ。
病気にはいろいろな種類があって、その原因もいろいろだ。たとえば、風邪はウイルスという物質が身体に入って起こる。風邪を防ぐ方法はいろいろあるし、お医者さんに行けば薬をくれる。でも、この問いを考えてくれた君が聞きたいのは、病気が生じる原因じゃない。「自分につらいことや嫌なことがあるとき、さらに自分をいじめるような病気になるのはなぜか」ということだ。
この問いは、「言葉」というものをどう定義するかによって、回答が異なってくるね。自然の豊かなところへ行ってよく観察するとわかるけれど、いろいろな生き物たちがお互いにいろいろな方法で合図しながら生きている。鳥は鳴き声で仲間を呼んだり、危険を知らせるなど警告したりする。ミツバチは独特な踊りのようなことをして、仲間にエサの場所を教える。アリは匂いで自分の巣とそうでないものとを区別する。
心って不思議だよね。なんとなく心臓や脳のあたりにある気もするけれど、おなかが空すけばおなかのあたりにある気もする。何かを考えているときは、まったく別のところにいってしまっているようにも思える。ラジオで外国の話をしていれば、自分がそこへ行っているように感じるし、大切な時間を思い出すときは、まるで自分が過去の世界に行ったようにも思える。君もこんなふうに感じたことはないかな? もしこの感じが正しいとすると、心は自由にどこへでも行けるということになる。
赤ちゃんのときから眠りっぱなしで、大きくなっても、ずっと夢を見続けている人っているのかな。もしいたとしても、そういう人の夢って内容が乏しそうだよね。だって、まだ何も見ていないし、何も経験していないから。夢の中身も少なそう。 夢って、目が覚めているときに経験したことが材料になっていて、それをめちゃくちゃにかき混ぜてできているよね。だから夢って、一種の記憶じゃないのかな。