具体的に答える【良家の子育て】

 子どもは語彙が少ないので、「今日、幼稚園どうだった」「お外遊びどうだった?」「音楽の授業どうだった」と聞いても、「たのしかった」「おもしろかった」など、大まかでいつも同じような答えしか言わない子も多いものです。

 これらは質問の幅が広すぎるので、幼い子にとっては無理もないこと。

 考えてみてください。大人だって、上司から「最近どうだね?」と言われたら……。何をどう答えてよいのか迷ってしまいますよね。そこで「あ、はい。頑張っております」などとあいまいな返事になってしまうことも多いのです。しかし、「例のプロジェクトはどこまで進んでいるんだい?」と質問されたらどうでしょう?「はい、先方のご都合もあり、現在6割ほどといったところです。私としては……」など、より具体的に答えられるはず。

 おわかりでしょうか? 親側があいまいな表現で質問をしているから、また親自身のボキャブラリーが少ないから、子どもの答えも漠然としていて、毎回変わり映えしないのです。

 まずは親自身の質問の仕方、言葉選びから変えていきましょう。「園庭でしたおにごっこ、何がおもしろかった?」「音楽の授業の笛はどれぐらい吹けた?」など、できるだけ具体的な質問を投げかけてあげてくださいね

     (諏内えみ著『良家の子育て』第4章「コミュニケーション」より)

 「育ちのいい子」「品がいい子」はいったい何が違うのか? 具体的にお父さま、お母さまは何をしたらいいのか? どんな言葉をかけると伝わりやすいのか?

 本書では、「育ちがいい子」のふるまいやマナーを身につけるコツを名門小学校などのお受験指導のプロが初めて公開しています。

著者:諏内えみ

「マナースクール ライビウム」「親子・お受験作法教室」代表。皇室や政財界を始めとするVIPアテンダント指導などを経て、スクールを設立。豊富な経験に基づき、本物のふるまいや会話、上質なマナーの指導を行う。

本書のほか、ベストセラー『「育ちがいい人」だけが知っていること』(ダイヤモンド社)をはじめ、『世界一美しいふるまいとマナー』(高橋書店)、『一流女性のあたりまえ』(扶桑社)など著書多数。