「『春』と聞いて思い出すものは?」
私の質問にまったく答えられない子、逆に「さくら、お花見、入学式、チューリップ、なのはな、すみれ、おひなさま……」などと、10個以上ポンポン出てくる、そんな生徒さんもいます。知識として覚えるだけでなく、四季の移り変わりを、目で見えるものはもちろん、音や香り、肌などで感じられると、お子さんの感性、そして日々の生活も必ず豊かになります。
日本には梅雨がありますから、できれば、春夏秋冬と梅雨、この4+1の季節の違いと美しさも子供なりに感じてもらいたいですね。
「うちの子にはまだちょっと難しいかな?」と思われるかもしれませんが、立春、立夏、立秋、立冬をはじめ、春分、夏至、秋分、冬至、大寒、啓蟄などの二十四節気も、大人の会話から何気なく目にするだけで、子どもは意外と覚えているものです。親から子どもにかんたんな説明をしてあげるとなおよいでしょう。そして、冬至にはカボチャをいただいて柚子湯に入って……など、季節の行事食や習わしについても、子どもたちに伝えてあげていってほしいと思います。
(『良家の子育て』第8章「感性を育む体験と教養」より)
次回は5月20日配信予定です
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著者:諏内えみ


「マナースクール ライビウム」「親子・お受験作法教室」代表。皇室や政財界を始めとするVIPアテンダント指導などを経て、スクールを設立。豊富な経験に基づき、本物のふるまいや会話、上質なマナーの指導を行う。
本書のほか、ベストセラー『「育ちがいい人」だけが知っていること』(ダイヤモンド社)をはじめ、『世界一美しいふるまいとマナー』(高橋書店)、『一流女性のあたりまえ』(扶桑社)など著書多数。最新刊は『もっと!「育ちがいい人」だけが知っていること』(ダイヤモンド社)。